第243回津山市保育所職員研修会
開催名 第243回 津山市保育所職員研修会
日 時 令和6年10月28日(月) 14時~16時
場 所 津山市総合福祉会館 3階 中会議室
参加者人数 保育所職員 (園長・主任保育士・保育士・保育教諭 29名参加
内 容
演題 『子どもの運動と生活リズム』
講師 早稲田大学人間科学学術院
人間科学部教授 前橋 明 先生
〇1975年代以降、社会の夜型化が進むと、子どもたちの生活リズムにくるいが生じてきた。遅寝・遅起きで、朝食をしっかり食べず、朝の排便がないまま登園・登校する子どもたちが目立ってきた。これらの誘因は、「日中の運動不足(外遊び時間の短さ)」「長いテレビ・ビデオ視聴時間」「遅い夕食開始時刻」でした。
さらに、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や運動規制によって、子どもたちはますます外に出る機会を奪われた。からだを動かす機会がなくなった子どもたちは、発達しないうちに衰えてしまう。便利で快適な現代生活が、発達期の子どもたちの発達を奪うのです。
〇わが国の生活リズム向上戦略『早ね・早おき・朝ごはん』にプラスして、社会全体で『子どもの運動や外あそび』を大切にする共通認識を持つ必要がある。
家庭・園・学校でできる「運動あそび」の楽しさと感動体験ができる安全な環境づくりがとても大切である。遊具等の劣化点検をしっかり行い、子どもの指導に臨む。そして、動きを通して、子どもの心を動かす外あそびが必要です。『運動、心動、感動そして、生活化』
〇『食べて、動いて、よく寝よう!』の子どもの生活リズム向上大作戦を行っていこう。
子どもたちから、「ああ、おもしろかった。もっとしたい」「明日も、また、してほしい」と、感動した反応が戻ってくる指導を心がけたいものです。
動きを通して、子どもの心を動かす指導の重要性、遊びの紹介・伝承の必要性を痛切に感じている。
〇最後に、①『子どもは、親の思うようにはならないが、親のようにはなる。
②4つの笑顔 『おはよう』 『行ってらっしゃい』 『お帰り』 『お休み』
③外あそびのススメ
◎アンケートより
主任保育士 3名 、 保育士 25名
・研修を受けてみて・・・良かった 28名
〇感想
・「早寝、早起き、朝ごはん、朝うんち」 + 外あそびの大切さを再認識できた。
一点突破で保護者に伝え、生活を整えていけるようにしたい。
園だけでは見直しが難しいところもあり、保護者理解にも努めたい。
・体温リズムと脳内ホルモンの関係を知ることができた。
・外あそびの重要性を改めて感じた。午後の運動あそびもしっかりと取り入れていきたい。
・今の現状や改善点が分かりやすかった。
・しっかり身体を動かして、子どもの心が動く保育を心掛けていきたいと思った。
・子どもの生活リズムを整えるためには、外あそびが必要であることがよく分かった。
職員間で共有し、運動あそびの大切さを見直していきたい。
・取り入れやすい運動あそび、親子体操などを知ることができた。
・理論的なところも知ることができ、なぜこうなのかなどを意識しながら保育に取り入れていきたい。
・生活リズムの重要性が分かりやすかった。保育にも活かしたい。
〇今後の研修希望
・保育内容 : 9 ・障がい児保育 : 9 ・接遇 : 1 ・保護者対応 : 16
・コミュニケーションスキル : 7 ・危機管理 : 8
※具体的には
・子どもの内面理解 ・指導案作成 ・ふれあいあそび、手あそび
・若手の保育士が受けられる研修 ・体操、運動あそび、室内あそび
・福田翔(あそびうた作家) 、 鈴木翼(シンガーソングライター)の研修を受けたい